中学校の定期テストの結果が返ってきて、前回のテスト結果と比べて点数が下がって驚く保護者の方が多くいます。
中間テストと比べて5教科の合計点数が50点も下がっている。
うちの子はちゃんと勉強していないのでは無いかな?
学校の勉強を理解出来ていないのでは無いかな?
と、心配になると思います。
しかし、本当に成績は下がっているのでしょうか?
点数は下がっているけど、成績は上がっていることがあります
今回の信太中学校1年生のある生徒を例に見てみましょう。
※ここで例に出している点数や平均点は実際の点数ではありません。
1学期中間テスト 5教科合計432点
1学期期末テスト 5教科合計384点
でした。
点数を見ると432点-384点=48点も下がっています。
確かに点数だけを見ると
あー、48点も点数が下がっている。
これだけ点数が下がって、本当に大丈夫かな?
と心配になりますね。
しかし、
点数が下がっているから、勉強が出来ていないとは限りません。
テストは問題によって難易度が異なります。
必ず学校からもらう成績及び度数分布のプリントを確認するようにしましょう。
こんな感じのプリントですね。
大体、テスト最終日から1週間くらいでもらいます。
成績及び度数分布には
・各教科の学校平均点
・5教科(9教科)の学校平均点
・度数分布表
の3つが載っていますよ。
それでは、成績及び度数分布の学校平均点を確認してみましょう。
※以下の平均点は例です。実際の平均点とは異なります。
1学期中間テスト 5教科合計の学校平均点 348点
1学期期末テスト 5教科合計の学校平均点 282.5点
ですね。
中間テストと期末テストの学校平均点を比べると
282.5点-348点=-65.5点
つまり、期末テストは中間テストよりも学校平均点が65.5点下がっている事になります。
この結果からわかることは、それだけテストが難しくなったと言うことです。
この、学校平均点と生徒の点数の差を比べると
1学期中間テスト
生徒の実際の点数-学校平均点=+85点 (432-348=85)
1学期期末テスト
生徒の実際の点数-学校平均点=+101.5点 (384-282.5=101.5)
となります。
平均点(テストの難易度)を考慮せずに表面的な点数を見ると
432点-384点=48点
ですので、期末テストは中間テストよりも48点下がっています。
しかし、平均点との差で判断すると
101.5点-85点=16.5点
つまり、期末テストは中間テストよりも16.5点上がっている事になります。
つまり、
点数は48点下がっているけど、
成績は16.5点も上がっているということですね。
点数では無く、成績で評価すると良いですね。
保護者の方は良く
次のテストは400点以上を目標にしてね。
とテストの難易度(平均点)を考慮せずに点数でお子様を評価することが多いです。
しかし、例で上げたように
テストによって難易度(平均点)が異なるので、
点数だけでお子様の成績は評価できない
です。
平均点が300点のときにとった400点
と
平均点が200点のときにとった400点
は全く価値が異なるのです。
お子様の成績を評価してあげたい場合は
前回のテストは平均点+□点だったので、
今回は平均点+○点以上を目標にしよう。
と話をすると良いです。
保護者の方が表面的な点数ではなく正しい成績を評価してあげると、子供もその期待に応えてがんばってくれるでしょう。
是非、保護者の方が点数と成績の違いをしっかりと理解して、正しくお子様を評価してあげて下さい。