卒業テストという少し特別な時間
信太中学校3年生の卒業テストが終わりました。中学校生活最後の定期テストであり、2026年最初のテストでもあります。節目のテストということもあり、私自身も答案や度数分布をじっくり見ながら、いろいろなことを考えました。
今年は私立専願の生徒が多い学年です。卒業テストは私立入試の成績には直接反映されません。その影響もあってか、テスト前の教室にはどこか少し落ち着いた、言い方を変えれば“緩みやすい”空気があったように感じます。ここまで頑張ってきたという安心感と、もうすぐ本番という緊張感が入り混じる、そんな独特の時期です。
学校平均から見える現状
今回の学校平均は5教科合計で222.6点でした。ここ最近の3年生の平均は220点台が続いており、今回も大きな改善は見られませんでした。特に数学は39.0点と40点を下回っています。国語43.2点、社会48.3点、理科46.8点、英語45.3点と、全体として40点台に集中している状況です。
数字だけを見れば厳しいと言わざるを得ません。ただ、私はこの数字を見て「もう遅い」とは思いませんでした。むしろ「課題がはっきりした」と感じています。入試直前の今だからこそ、何を補強すべきかが明確になることには意味があります。
塾生の結果と積み重ねの成果
塾生の結果は以下の通りです。
| 教科 | 塾平均 | 学校平均 | 平均差 |
|---|---|---|---|
| 国語 | 55.9点 | 43.2点 | +12.7点 |
| 社会 | 64.2点 | 48.3点 | +15.9点 |
| 数学 | 52.2点 | 39.0点 | +13.2点 |
| 理科 | 58.2点 | 46.8点 | +11.4点 |
| 英語 | 54.0点 | 45.3点 | +8.7点 |
| 5教科計 | 284.4点 | 222.6点 | +61.8点 |
5教科合計で61.8点差があります。各教科でも概ね10点以上の差を確保できており、日々の学習の積み重ねが確実に形になっています。社会は最後の暗記を徹底した生徒が多く、その努力が15.9点差という結果に結びつきました。数学も平均39点という厳しい環境の中で50点台を確保できていることは、決して小さな成果ではありません。
英語は8.7点差と他教科よりやや差が小さくなりました。ここは入試に向けてもう一段引き上げたい部分です。ただし、学年全体の分布を見ると50点未満が半数以上を占める構造です。その中で安定して平均を上回っていることは、悲観する状況ではありません。
度数分布が示す二極化
数学は20点未満が約45人と、学年の約3分の1を占めています。上位層は非常に薄く、90点以上は1人のみという状況です。英語も20〜50点に大きな山があり、半数以上が50点未満に集中しています。今回のテストは極端に難しすぎたというより、取り組みの差がそのまま点数に反映された印象があります。

実際に5教科で450点を超えた生徒もいました。最後までやり切った生徒は、きちんと結果を出しています。この事実はとても大きいと私は思っています。
卒業テストの意味とこれから
卒業テストは中学校生活の締めくくりですが、受験という観点では通過点に過ぎません。本番はこれからです。私立入試は満点を取る試験ではありません。合格に必要な得点を安定して確保する試験です。60〜70点を安定させ、合計で300点以上を目指す。そのための調整期間が今です。
塾では志望校別に過去問演習を進め、間違えた問題の分析と弱点単元の補強を個別に行っています。同じプリントを一律に配るのではなく、それぞれの現在地に合わせて調整しています。今は伸びる時期です。基礎が整理されている今だからこそ、点数に結びつきやすいのです。
保護者の皆さまへ
今回の数字を見て、不安に感じられた方もいらっしゃると思います。しかし、今大切なのは過去のテストよりも、入試本番で力を出し切れる状態をつくることです。体調管理、生活リズム、精神面の安定も含めて受験対策です。
中学3年生にとって、この数週間は人生で初めて本気で結果と向き合う時間になります。ここからの積み重ねは必ず力になります。私たちは最後まで伴走します。どうか安心してください。今の位置からでも、十分に合格圏まで届きます。最後まで丁寧に支えていきます。
