模擬テスト 成績表の見方③

模擬テストの成績表の見方シリーズの3回目です。
前回は実際の偏差値推移のデータを見ながら、簡単な分析について書きました。
第1回、第2回をまだ読んでいない人は、以下のリンクから読んで下さい。

模擬テスト 成績表の見方①

啓学館ゼミナールでは の最後に塾生全員が1つの会場に集って「模擬テスト」を実施しています。模擬テストの様子はこのような感じです。 啓学館ゼミナールから徒歩1分の所にある「北部リージョンセンター」の集会室をすべて借りて、1 […]

模擬テスト 成績表の見方②

模擬テストの成績表の見方シリーズの2回目です。前回は「過去の自分の成績と比較すること」「偏差値について」を簡単に説明しました。もし、こちらの記事から読んでいる人は以下の記事を先に読んで下さい。 それでは今回は実際の偏差値 […]

今回は成績表からわかる苦手分野や単元の分析について書いています。

苦手分野・単元の分析について

今回は成績表の「領域別学習診断」を見ていきます。場所は以下の赤丸の所です。

この場所は各教科ごとの学習領域別に平均点やお子様の到達度を確認することが出来ます。

上段には「学習領域」「領域別到達度グラフ」、下段には「アドバイス」が書かれています。
アドバイスは成績から判断して、いくつかのパターンから選択された文章が書かれています。全く参考にならないわけではありませんが、機械的に選ばれている側面もありますので軽く目を通すぐらいで十分ですね。

しっかりと見ておきたいのは上段の「学習領域」「領域別到達度グラフ」です。

こちらをしっかりと見ることで

保護者

計算や漢字、文法などの基礎学力はついているけど、応用問題が苦手みたい

保護者

国語、数学、英語は出来ているけど、理科と社会が全くダメ
生物の分野と日本の地理が全く分かっていないみたい
しっかりと復習させておかないと

など、大まかですがお子様の「出来ている所」「出来ていない所」を分析することが出来ます。どこが出来ていないのか、苦手なのかを確認してその単元や分野をしっかりと勉強していけば成績を伸ばす事が出来ます。
それでは、実際の生徒のグラフを見ながら確認していきましょう。

最初に見るのは、真ん中の赤いグラフがある所です。

ここは「領域別到達度グラフ」が表示されていて、項目に書かれているように「赤いグラフはあなたの正答率」「黄色のグラフは平均正答率」になっています。

視覚的に見てわかりやすいのが特徴で

・赤いグラフが黄色のグラフより短い
 →学習が十分で無い単元

・赤いグラフが黄色のグラフと同じ位
 →平均ぐらいの理解度はある単元

・赤いグラフが黄色のグラフより長い
 →良く理解できている単元

となります。

この中で特に注意して見て欲しいのは「基礎学習の部分がちゃんと出来ているか」です。

小学生、中学生にほぼ共通していますが

国語は最初が「漢字の読み書き」、その次が「漢字や語句・文法
算数・数学は上2つの項目が「計算中心
英語は上から3つ目が「文法

となっています。これらの学習単元は暗記することや繰り返し学習をする事で身に付く単元です。ここの正答率が平均を下回っている場合は日々の学習を見直す必要があります。

漢字や英単語の暗記は毎日コツコツ努力をすれば、誰でも一定量は覚えることが出来ます。「なかなか暗記できない」「暗記が苦手」と言っているお子様ほど、テストの直前に必死で覚えたりしている傾向があります。テストの直前など短期間で覚えたものは、短期間で忘れます。毎日5分で良いので暗記の学習をする時間を取りましょう。

少し上に行って見にくくなったので先程と同じ画像を再度掲載しています。

次は理科、社会を見ていきます。こちらは誰が見ても明らかにわかるのでは無いでしょうか?理科は上から2つ目、社会は上から3つ目が出来ていないですね。

理科の上から2つ目の学習領域を確認すると「地学」
社会の上から3つ目の学習領域を確認すると「室町時代」

となっています。社会の室町時代はわかりますが、理科の「地学」だけではどこの分野かわかりにくいですね。そんなときは下の「アドバイス」を見ると「堆積岩・化石・地層」などのキーワードが書かれています。つまり中学1年生で学習した「大地の変化」の単元だと言うことがわかります。

ただ、勉強が苦手な人はアドバイスを見てもどこの単元であるのかわからない事もあります。そのような時は先生に直接聞いてい下さい。

それでは理科・社会の苦手単元が分かった場合の勉強の仕方についてです。

「塾から渡しているテキストを使って勉強をする」

です。新しい教材を購入する必要はありません。塾から渡しているテキストを繰り返し学習する事でしっかりと力は付きます。

理科・社会のテキストには「映像授業」「答え合わせ管理」「宿題管理」などの機能があり、自由に使うことが出来ます。使い方がわからない場合は塾に来て使い方を教えてもらいましょう。

最後に

3回に渡って成績表の見方を伝えてきました。これらの内容は成績表を返却する時にお子様に伝えています。

テストの結果は「前回のテストから今回のテストまで頑張ってきた結果」を確認することが出来ます。

先生

テストは受けて点数や順位を見て「やった!」とか「前より下がった」だけでは意味が無いよ
十分な成績が出ている人はそのままやっていけば良いが、成績が下がった人、成績が悪かった人はしっかりと考えないといけない

今までの勉強のやり方でこの結果。つまり同じやり方で勉強をしていても成績は伸びないと言うことですよ

この内容を必ず伝えます。テストの結果が出たら今までの勉強のやり方、生活の仕方を見直すチャンスです。

たまご焼きを作ったらすごくまずかった。でも次も今回と同じやり方で作ってみよう。

まさか、こんな人はいませんよね。まずかった場合は、材料を見直したり手順を見直したりして次は美味しく作ろうとしてやり方を変えますよね。

勉強もこれと同じです。「どうしてこんなまずいたまご焼き作ってん!」と言われても、今のままでは美味しくなりません。
・自分の何が悪かったのか
・美味しく作るためにどうすれば良いか
を考えないといけないですね。

結果に対して怒らないほうが良い」と言う訳ではありません。怒ることも必要です。ただ、怒るだけでは何も改善されないので、今までのやり方を反省して次に向けてどうすれば良いかを一緒に考えて欲しいと言うことです。

ご家庭だけではどうすれば良いのか分からない場合は塾に連絡して下さい。メールやLINEで連絡してもらって大丈夫です。どうしていけば良いのかを一緒に考えていく時間を取らせて頂きます。

最後まで読んでいただきありがとうございます。